【最優秀賞】【ミダック未来賞】

 水への恩返し

中学生の部 最優秀賞

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絵:静岡県立富士宮東高等学校 2年 井上心優

私の住む両河内には興津川が流れている。興津川はこの地域に住む人にとってとても大切な川だ。この川の水は私達の生活に欠かせない生活用水になっているし、夏には暑さを凌ぐための拠り所にもなっている。冷たく透き通った水、川の中に入れば見えるたくさんの動物たち。私は生活の中にあるこの川が好きだ。だが川は、水は時として私達に牙を剥く。

 昨年の九月、台風一五号が私達の地域を襲った。雨は地面に強く打ち付け、川は勢いを増していった。そして台風が過ぎた両河内の光景は私の知っているものではなかった。あちこちで土砂崩れが起き、道は茶色に染まった。断水や停電が起き、各地でライフラインが途絶えた。橋が崩壊したり、家が倒壊してしまうなど、普段の生活を変えてしまうほどの被害もあった。今は両河内もほぼ元の姿に戻ったが、この出来事は私に水の力、恐ろしさを体感させた。

 このときの台風もそうであったが最近では通常とは異なった気象になる「異常気象」が起こることが多い。その原因として挙げられるのが地球温暖化だ。これによって降雨パターンが変化してしまうのだという。それを示すかのように今年の台風も異常な進路を取ったり、水温上昇によって強い勢力で上陸するなどした。外国ではとても大きな被害をもたらすことにもなった。

 この状況を作った地球温暖化が深刻化したのは人が生活を豊かにするためにした行動によって温室効果ガスが増えたのが原因だ。この状況が続いてしまったらさらに大きな被害が出てしまうかもしれない。

 これを止めるためにはまず自分たちがどのような状況にあるのかを知ることが大切だと思う。そして状況を知り、自分たちの生活をどのように変えれば温室効果ガスの削減につながるのかを考え、改善策を実行することが大切だと思った。

 私は台風一五号での経験から水が恐ろしい面も持つことを知った。それでも興津川は好きだ。川を、水を恐れるだけではなく、どのような関わり方をしていけばよいのかを考えて生活していくことが大切なのではないのだろうか。

 そして「私たちは自然に生かされている。」というのを忘れずに日々の生活を送りたい。地球温暖化を防ぐため、自然を無くさないために私にできる恩返しをしていきたい。